後回し癖をやめたい男へ。後回しはリボ払いと同じです

マインド

ある日の夜、お米を準備するのを忘れました。後回しにしたせいです。朝になって気づき、すぐに炊いたので、家族の分は何とか間に合いました。私の分は間に合いませんでした。その日の朝食は、私だけ米抜きです。

忘れないように、炊飯器の内釜を目につく場所へ出しておこうとは思っていたんです。思ってはいたんですが……

それすら忘れました。

忘れないための工夫を、忘れています。ここまで来ると、できることはありません。

炊飯器の内釜を出したまま米を炊き忘れた朝の挿絵
後輩
後輩

メモしておけばよかったんじゃないですか?

先輩
先輩

そのメモを書くことを覚えていればな。

後輩
後輩

じゃあ、どうすればいいんですか。

先輩
先輩

忘れる前にやる。それだけだ。今回は、後回しがどれだけ高くつくかと、何をすぐやって何をやらないかの分け方を話す。

お米だけではありません。仕事で頼まれた大事なことも、あとでやろうと思って今まで何度も忘れてきました。

そこで決めたのが、どうせ必ずやることは、できるだけすぐやるというルールです。

もう一つ、セットで決めたルールがあります。「すべての言い訳を排除する」です。「面倒だから」「あとでもできるから」と、やらない理由を探し始めたら、それはもう後回しの準備だと思うことにしました。

このブログを読む前に

このブログは、恋愛をきっかけに自分を変えていくブログです。これから服装や体型、お金のことなど、いろいろな宿題を出していきます。それを全部「あとで」にされると何も始まらないので、最初にこの話をしています。

後回しは、リボ払いと同じ

リボ払いという仕組みがあります。これを利用すれば、毎月の支払いは少しで済みます。そのかわり、残った分にはとんでもない手数料が乗り続けます。

どれくらい、とんでもないか。手数料はカードによって違いますが、年15〜18%くらいが相場です。たとえば30万円の買い物を、手数料15%、毎月5,000円ずつのリボで返したとします。

完済まで、約9年4か月。手数料だけで、約26万円です。

30万円の買い物が、気づけば約56万円になっています。手数料が18%の場合なら、完済まで約13年、手数料は約47万円まで膨らみます。毎月の支払いが少ないぶん、元金がなかなか減らないからです。もちろん使わないでください。

30万円の買い物を毎月5000円ずつ返し、9年4か月後に合計56万円になるリボ払いの挿絵

※手数料を月ごとに単純計算した目安です。実際の金額は、カードや支払い方法によって変わります。手数料率の例:楽天カード 15.00〜17.64%、三井住友カード 新規入会時18.0%(2026年10月確認)

私が思うに、後回しは、これと同じです。

後回しにした瞬間、私たちは「今ラクできる」を買っています。その支払いは、あとで利息付きで回ってきます。

今やれば三分で終わる用事を、あとに回す。すると、思い出す手間、忘れていた焦り、誰かに謝る時間が、利息として上乗せされていきます。いざやろうとしたら、ちょうど忙しいタイミングと重なった、なんてこともよくある話です。そうなるとめちゃくちゃ面倒くさくなります。慌てても後悔してももう遅いんです。

これは私の話です。会社のイベントなどに使うお金は、定期的に会費として集められています。ある日、会社で支払いを思い出しましたが、手持ちがありませんでした。ここまでは仕方ありません。問題はその次です。「家に帰ったら用意しよう」と、頭の中にメモしただけで終わらせました。ところが家へ帰ると、仕事のことは一ミリも頭にありません。それで数週間、会費の支払いを忘れ続けました。

どうやら会社にいる私と、家にいる私は、記憶を共有していないらしい。

その場で払えなくても、スマホのリマインダーに「会費」と打ち込むことはできました。十秒で終わる話です。すぐやるとは、全部をその場で片づけることではありません。その場でできる一歩だけは、今やってしまうことです。

「あとでやる」は、未来の自分への頼みごとです。でも未来の自分は、今の自分より暇でも有能でもありません。むしろ疲れている可能性が高い。

その場で数分あれば終わる。どうせ必ずやらなければならない。そんな用事なら、先へ送る理由はほとんどありません。

ここで、ちょっと待ってください。

ここまで読んで、頭に浮かんだ用事が一つあるはずです。返していないLINE、出していない書類、買い物カゴに入れたままの通販。三分で終わるなら、今やってから続きを読んでください。私は待ちます。

やって記事に戻ってきた人は、もうリボを一つ完済しています。

今すぐでない大事なことが、一番消えやすい

難しいのは、今すぐ困らないけれど重要なことです。勉強しなくても、今日の生活はできます。運動しなくても、明日の朝すぐ困るとは限りません。将来のお金を考えなくても、今月の給料は入ります。

だから、何年でも放置できてしまいます。

おもしろいことに、もし好きな人からLINEが来たら、三分どころか三秒で返信に取りかかるはずです。すぐやる力は、もう持っているんです。それなのに、自分磨きになると急に「来年から」になる。好きな人に会う日の自分を作るのも、同じくらい急ぎの用事のはずなんですが。

ついでに言うと、「また今度ご飯でも」の「今度」は、たいてい来ません。恋愛の後回しには、利息どころか元金ごと消えるものもあります。

今日の用事を、すでに手いっぱいの未来へ押しつけるカレンダーの挿絵

人生で大きく後悔するのは、急ぎの用事を一つ忘れたことより、急ぎではなかった大事なことを、何年も急ぎではないまま放置したことかもしれません。

「来年から」を五回やると、普通に五年なくなる。この話は「自信がない男へ。自信をつける方法は待たないこと」でも書きました。

今すぐ終わらない大事なことには、空いた時間を待つのではなく、先に時間を作る必要があります。ただ、この話まで今やると長くなるので、ここだけは時間を決めて次の記事に回します。誤解のないように言っておきますが、これは後回しではなく返済計画です。

すぐやると、頭がすっきりして信頼される

すぐやるルールが定着してから、大した事件が起きたわけではありません。ただ、はっきり分かるくらい頭がすっきりしました。「あれ、まだやってない」が頭の片隅に居座らないので、目の前のことに集中できます。あとで後悔することも、なくなりました。

仕事では、頼まれたことをすぐ返すようになって、信頼されることが増えました。頼られる回数も増えます。(これを面倒だと感じる人もいるかもしれませんが。)

恋愛でも同じです。「あとで調べて送るね」と言ったことを、本当にすぐ送る。そういう小さな約束を守れる人は、それだけで信頼されます。

それから、自己肯定感が上がります。すぐやった直後の自分は、ちょっとイケてます。

すぐやるなんて簡単な話だと思ったかもしれません。でも、ここまで読んだ人のうち、本当に明日から実行する人は何割いるでしょうか。差がつくのは、まさにここです。

素直に、言われたことをすぐ実行に移せる人は、人生が変わります。これは断言してもいい。もちろん、怪しい儲け話にすぐ乗ったら、それはそれで人生が終わるので、そこだけは調べてください。

職場で仕事ができると言われる人を思い浮かべてみてください。抱えている仕事は人一倍多いのに、なぜか涼しい顔でこなしている。ああいう人は、手が速いというより、仕分けがうまいんです。自分がやる仕事なのか、人に振る仕事なのか、すぐ終わらせたほうがいい仕事なのかを、最初に決めています。だから慌てなくて済むんです。

「すぐやる私」は、調子に乗りやすい

ただ、一つだけ副作用がありました。すぐやる自分がイケてると思い始めると、動かない人にイラッとするようになります。

節約、資産形成、副業について話していたときのことです。何を提案しても、相手は否定から入る。調べる前にやらない。試す前に無理だと言う。「もはや、なにもやる気ないやん!」と言いたくなりました。やってみて無理なら分かる。でも、何もしていない。モヤモヤしませんか?

すぐやる人になったつもりが、すぐ怒る人になりかけていました。

人にはそれぞれ事情があります。特にお金の話は、何でも素直に信じればいいわけではありません。調べて、危険を考えて、自分で決める必要があります。それに、自分を動かしたルールを、そのまま他人を採点する物差しにすると面倒です。

だから、最初に書いた「すべての言い訳を排除する」というルールは、自分にだけ向けることにしています。他人を急かすためではなく、自分が未来の自分へ仕事を押しつけないための言葉です。

後回しをやめるコツは、3つの仕分け

後輩
後輩

まだ続くんですか。

先輩
先輩

これで最後だ。大事なところだから頑張れ。

後回しにしている用事を、全部すぐやる必要はありません。思いついたことを全部その場で始めたら、今やっている仕事が進みません。メールが来るたびに集中を切っていたら、それはそれで困ります。大事なのは、仕分けです。

私が見ているのは、「今すぐ対応する必要があるか」と「この先の自分に大きく影響するか」の二つです。両方に当てはまるものは、言うまでもなく最優先です。期限の迫った大事な仕事や、怪我の手当てがそうです。それ以外は、三つに分けます。

三分で終わるなら、今やる。

メールの返信や、届いた郵便物の確認、使ったコップを洗うことなどがそうです。迷っている時間のほうが長いくらいの用事は、考える前に片づけます。リボではなく、一括払いです。

すぐ終わらないけれど大事なら、やる日を決める。

勉強や運動、お金のことなどです。今日困らないぶん、放っておくと何年でも寝かせてしまいます。空いた時間を待つのではなく、カレンダーに先に入れておく。返済計画を立てるのと同じです。

大事でも必要でもないなら、やらない。

娯楽は、気をつけないとこのカテゴリーに入ってしまいます。ちなみに、ゲームや漫画などの娯楽を、全てやめろという話ではありません。息抜きは必要です。ただ、娯楽は時間を決めずに始めると、時間がサラサラ溶けます。必要でも大事でもないはずなのに、です。私の場合、大好きな漫画はまだ抵抗を続けています。

最後に、もし迷ったら「これ、明日の自分なら喜んでやってくれるか?」と考えてみてください。たいてい、明日の自分も同じ顔をして後回しにします。そういう用事は、さっさと終わらせて頭をすっきりさせましょう。私も引き続き、このルールを守っていきますよ。

後輩
後輩

そういえばシャツのアイロンがけをするんでした。お風呂入ってからやります。

先輩
先輩

その台詞を信用して、何回忘れた?

後輩
後輩

……今やります。

今日からやること

① 三分で終わる用事を一つ、今片づける
② 次に「あとでやろう」と思ったら、心の中で「リボ」とつぶやく
③ 寝る前に、明日の朝困ることを一つだけ片づけておく(お米の準備など)

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